暫定球は、元のボールがペナルティーエリア以外で紛失したか、アウトオブバウンズ(OB)になった可能性があるときに打てます。打つ前に「暫定球」と宣言し、元のボールが見つからなかった場合は、1打の罰を加えて暫定球をそのままプレーします。
ただし、元のボールがペナルティーエリアに入った可能性しかない場合は、暫定球を打つことはできません。ペナルティーエリアの救済を受けるか、元のボールをプレーします。
暫定球の正しい打ち方
暫定球は、元のボールを打った場所から、通常の打ち直しと同じようにプレーします。打つ前に、同伴者へ暫定球であることをはっきり伝えることが重要です。
- 元のボールが紛失またはOBの可能性があると判断する。
- 元のボールを打った場所に戻る。
- 打つ前に「暫定球を打ちます」と宣言する。
- 元のボールを打ったときと同じように、暫定球をプレーする。
- 元のボールを探し、見つかった場所や状況に応じて、元のボールか暫定球を選ぶ。
ティーショットの暫定球なら、ティーイングエリア内から打ち直します。2打目以降の暫定球なら、元のショットを打った場所からプレーします。
暫定球を打つ前の宣言が必要な理由
暫定球を打つときは、「暫定球」「元のボールがOBかもしれないので、もう1球打ちます」など、暫定球を打つ意図が分かるように宣言します。
宣言せずに別のボールを打つと、そのボールは暫定球ではなく、ストロークと距離の罰を受けてプレーしたボールとして扱われることがあります。後から「暫定球のつもりだった」と説明しても、宣言がなければ認められない可能性があるため、必ず打つ前に伝えます。
暫定球を打てるケースと打てないケース
| 元のボールの可能性 | 暫定球 | 基本的な対応 |
|---|---|---|
| OBの可能性がある | 打てる | 元のボールが見つからなければ、1打罰で暫定球をプレーする |
| ペナルティーエリア以外で紛失した可能性がある | 打てる | 元のボールが見つからなければ、1打罰で暫定球をプレーする |
| ペナルティーエリアに入った可能性しかない | 打てない | 元のボールをプレーするか、ペナルティーエリアの救済を受ける |
| OBまたはペナルティーエリアのどちらか分からない | 条件付きで打てる | ペナルティーエリア以外で紛失する可能性があれば、暫定球を打てる |
たとえば、林の中に入った可能性がある場合は、ペナルティーエリアとして示されていない限り、紛失球になる可能性があるため暫定球を打てます。一方、池や赤杭・黄杭で示された区域に入ったことが明らかな場合は、暫定球では対応しません。
元のボールが見つかった場合のルール
元のボールが規定の捜索時間内に見つかり、コース内にあることが確認できた場合は、原則として元のボールをプレーします。暫定球を気に入っていても、元のボールの代わりに使い続けることはできません。
現在のゴルフ規則では、ボールを探し始めてから3分以内に見つける必要があります。見つかったボールが自分のものか分からない場合は、ボールの番号やマークなどを確認します。別のプレーヤーのボールを見つけても、元のボールの捜索時間が延長されるわけではありません。
元のボールが見つかったものの、木の根元などで打てない場合は、元のボールを使ってアンプレヤブルの救済を受けることができます。この場合、暫定球をそのまま使うことはできません。
元のボールが見つからない、またはOBだった場合
元のボールが3分以内に見つからない場合や、見つかってもOBだった場合は、暫定球がインプレーのボールになります。元のショットに1打の罰を加え、打ち直した場所からプレーするため、これを「ストロークと距離の罰」といいます。
たとえば、ティーショットがOBになり、暫定球を2打目として打った場合、その暫定球は3打目です。暫定球を打った行為自体が2打目で、そこにOBの1打罰が加わるためです。
暫定球を打ち続けられる範囲
暫定球は、元のボールがあると推定した地点と同じ場所、またはそれよりホールに近くない場所からプレーします。元のボールがあると推定した地点よりホールに近い場所から暫定球を打つと、元のボールを探している途中でも、暫定球がインプレーになることがあります。
その後に元のボールが見つかっても、暫定球がすでにインプレーになっていれば、元のボールへ戻れません。したがって、元のボールがありそうな場所を通り過ぎて暫定球を打つ前に、元のボールを十分に探す必要があります。
暫定球を打つときの確認ポイント
- 打つ前に「暫定球」と宣言する
- 元のボールを打った場所からプレーする
- 元のボールがペナルティーエリアに入った可能性しかない場合は、暫定球を打たない
- 元のボールを探し始めてから3分以内に見つける
- 元のボールが見つかったら、暫定球を使い続けてよいか確認する
- 元のボールがあると推定した地点よりホールに近い場所から、暫定球を先に打たない
暫定球の基本は、「打つ前に宣言する」「元のボールを探す」「元のボールがなければ1打罰で暫定球を続ける」の3点です。OBやペナルティーエリアの可能性があるときは、まずボールの場所と区域を確認してから、暫定球を打つか判断しましょう。







