ゴルフ初心者が知っておきたいルールとペナルティとは?

ゴルフ初心者が知っておきたいルールとペナルティとは?

ゴルフ初心者がまず覚えたいルールとペナルティは、ボールがコースの外へ出たとき、見つからないとき、ペナルティエリアに入ったとき、打てないと判断したときの対処です。多くの場面では1打罰または2打罰が加わりますが、救済方法を選べるケースもあります。

なお、競技ではローカルルールが設定されていることがあります。ラウンド前に、OBや紛失球の扱い、プレーの進め方を確認しておくと安心です。詳しい条文はR&A「ゴルフ規則」や日本ゴルフ協会のゴルフ規則で確認できます。

ゴルフのペナルティとは?

ゴルフのペナルティとは、規則に違反したり、ボールをそのままプレーできない状況で救済を受けたりしたときに、スコアへ加える罰打のことです。たとえば1打罰なら、そのホールのスコアに1打を加えます。

ペナルティを受けた場合でも、通常はその場でプレーを続けます。ペナルティを加え忘れると正しいスコアにならないため、救済を受けたときは「何打罰で、どこから再開するか」を同伴者と確認しましょう。

初心者が覚えたい主なルールと罰打

状況 基本的な罰打 主な対処
OB 1打罰 元の場所から打ち直す
ボールを紛失 1打罰 元の場所から打ち直す
ペナルティエリア 1打罰、または無罰でそのまま打つ 色に応じた救済を受ける
アンプレヤブル 1打罰 決められた3つの方法から選ぶ
誤球を打つ 一般の罰、ストロークプレーでは通常2打罰 正しいボールをプレーし直す
間違った場所からプレー 一般の罰、ストロークプレーでは通常2打罰 必要に応じて正しい場所からやり直す

表の罰打は通常のストロークプレーを前提にした基本例です。マッチプレーでは「そのホールの負け」になるなど、扱いが変わる場合があります。

OBになったときのルールとペナルティ

OBは「アウトオブバウンズ」の略で、コースのプレー区域の外へボールが出た状態です。白杭や白線で示されることが多く、基本は1打罰を加えて、元の場所から打ち直します。

たとえば1打目がOBになった場合、1打罰を加えたうえで、次のショットは3打目として元の場所から打ちます。ティーショットのOBなら、通常は「暫定球」を打っておくと、ボールを探しに戻る時間を減らせます。

暫定球を打つときの注意点

1打目がOBや紛失球になる可能性があるときは、打つ前に「暫定球を打ちます」と同伴者へ伝えます。伝えずに別のボールを打つと、暫定球として認められない可能性があります。

元のボールがコース内で見つかった場合は、元のボールをそのままプレーします。元のボールが見つからない、またはOBと確認された場合に、暫定球を使います。

なお、コースによってはローカルルールで、OBや紛失球の場所付近から2打罰でプレーを続けられる場合があります。ただし、これは通常のゴルフ規則で常に認められる方法ではないため、事前に採用されているか確認してください。

ボールが見つからないときのルール

ボールが見つからない場合、原則として捜索を始めてから3分以内に見つけられなければ紛失球です。紛失球は1打罰で、元の場所から打ち直します。

たとえば2打目を打った後にボールが見つからなければ、1打罰を加え、元の場所から次のショットを打ちます。元の場所に戻る必要があるため、紛失しそうなときは前のショットの位置を覚えておくことが大切です。

ボールが見つからない原因が、ペナルティエリアへ入ったためだとほぼ確実に分かる場合は、紛失球ではなくペナルティエリアのルールを使えることがあります。

ペナルティエリアに入ったときのルール

ペナルティエリアは、赤杭・赤線または黄杭・黄線で示される区域です。池やクリークだけでなく、コース内の一部がペナルティエリアに指定されていることもあります。

ボールがペナルティエリアに入っても、打てる状態なら無罰でそのままプレーできます。無理に拾い上げる必要はありません。

赤のペナルティエリア

赤のペナルティエリアでは、基本的に1打罰で次の方法から選びます。

  • 直前に打った場所へ戻って打つ
  • ボールが最後に境界を横切った地点とホールを結ぶ後方線上から打つ
  • ボールが境界を横切った地点から、ホールに近づかない2クラブレングス以内にドロップする

最後の方法は、赤杭のペナルティエリアで認められる代表的な救済です。どこから境界に入ったかが分からないと、ドロップ場所も決められません。

黄のペナルティエリア

黄のペナルティエリアでは、1打罰で「直前に打った場所へ戻る」か、「ボールが境界を横切った地点とホールを結ぶ後方線上にドロップする」方法を選びます。赤のペナルティエリアで認められる横方向の救済は、黄の場合には基本的に使えません。

ボールを打てないときのアンプレヤブル

木の根元や深い茂みなどでボールを打てないときは、プレーヤーの判断でアンプレヤブルを宣言できます。ペナルティエリア内のボールには、通常このアンプレヤブルの救済ではなく、ペナルティエリアのルールを使います。

アンプレヤブルは1打罰で、次の3つから選びます。

  1. 直前に打った場所へ戻る
  2. ボールの位置とホールを結ぶ後方線上にドロップする
  3. ボールから2クラブレングス以内で、ホールに近づかない場所にドロップする

ボールがバンカー内にある場合は、救済方法によってドロップ場所がバンカー内に限られます。バンカーの外へ出したいときに選べる方法や罰打が異なるため、迷ったら同伴者や競技委員に確認してください。

初心者が間違えやすいプレー違反

誤球を打つ

自分のボールではないボールを打つと誤球です。ストロークプレーでは通常2打罰となり、誤って打ったショットはスコアに数えず、正しいボールを元の場所からプレーし直します。

誤球のまま次のホールのティーショットを打つなど、訂正すべきタイミングを過ぎると失格になることがあります。打つ前に、ボールの番号や目印を確認しましょう。

間違った場所から打つ

救済の基準地点やドロップ場所を間違え、規則で認められていない場所から打つと、一般の罰が科されることがあります。ストロークプレーでは通常2打罰です。

その間違いが重大な場合は、正しい場所から打ち直さなければなりません。ドロップしたボールが止まった位置だけでなく、「どこを基準に救済を受けたか」を確認することが重要です。

ボールを動かしてしまう

自分のボールを誤って動かした場合でも、状況によって罰打の有無や戻す方法が変わります。たとえば、パッティンググリーン上で偶然ボールを動かした場合は、原則として元の位置に戻し、罰打はありません。

一方、グリーン上以外では、プレーヤーがボールを動かしたと判断されると1打罰になることがあります。ボールを探すときは、踏まないように注意し、動いた場合は同伴者へ伝えてください。

空振り

打つ意思を持ってクラブを振り、ボールに当たらなかった場合は、通常1打として数えます。ただし、練習スイング中に誤ってクラブがボールに当たったケースなどは、状況によって扱いが異なります。

ティーショットの空振りは、ボールがティー上に残っていても1打です。次は2打目として、同じ場所からプレーします。

ペナルティにならないこともあるプレー

すべてのミスに罰打が付くわけではありません。たとえば、ボールを打ったときにクラブへ2回以上当たる「二度打ち」は、現在のルールでは原則として追加の罰打はありません。そのショットを1打として数えます。

また、通常のストロークプレーでは、プレーの順番を間違えただけで直ちに罰打になるとは限りません。ただし、安全確保や進行のため、前の組との距離を確認し、打つ人が合図してからプレーすることが大切です。

初心者がラウンド前に確認すること

  1. コースのローカルルールを確認する
  2. OB杭、ペナルティエリアの色、修理地の表示を確認する
  3. 紛失しそうなときに暫定球を打つ方法を覚える
  4. 救済を受ける前に、罰打の数と基準地点を同伴者へ伝える
  5. ボールの番号や目印を確認する
  6. 分からないときは、勝手に進めず同伴者やスタッフへ確認する

初心者のうちは、すべての細かい規則を暗記する必要はありません。まずはOB・紛失球は1打罰で元の場所、ペナルティエリアは色に応じて救済、打てないときはアンプレヤブル1打罰という基本を覚えると、判断しやすくなります。

スコアに影響する場面では、罰打を加えるだけでなく、どこからプレーを再開するかまで確認してください。ルールの適用が分からない場合は、プレーを続ける前に同伴者や競技委員へ尋ねるのが安全です。