ゴルフで90切りを目指すなら、飛距離を伸ばす練習だけでなく、OBや3パットなどの大きなミスを減らす練習を優先しましょう。パー72のコースなら、89打以内が目標です。すべてのホールでパーを取る必要はなく、ボギーを基準にしながら、ダブルボギー以上をできるだけ避ける考え方が現実的です。
90切りに必要なスコアの考え方
90切りでは、各ホールで無理にバーディーやパーを狙う必要はありません。まずは「大きなミスを減らして、ボギー以内でホールアウトする」ことが重要です。
たとえばパー72の場合、次のようなスコアでも89打になります。
- パー:7ホール
- ボギー:10ホール
- ダブルボギー:1ホール
これは一例ですが、すべてのホールでパーを取る必要がないことが分かります。ティーショットで無理をせず、2打目やアプローチで次の1打を打ちやすい場所に置くことが、90切りにつながります。
90切りを目指す練習方法の優先順位
練習する順番は、スコアへの影響が大きい順に「ティーショットの安定」「100ヤード以内のアプローチ」「パッティング」「アイアンの方向性」「飛距離アップ」と考えると取り組みやすくなります。
1. ティーショットは飛距離よりもペナルティ回避を優先する
ドライバーの飛距離を伸ばす前に、OBや林への打ち込みを減らす練習を行います。ティーショットで1回のOBを出すと、打ち直しやペナルティによってスコアを大きく失うためです。
練習場では、次のように目標を決めて打ちます。
- 練習場の幅をコースのフェアウェイに見立て、左右に打ってよい範囲を決める。
- ドライバーだけでなく、5番ウッドやユーティリティでも同じ目標に打つ。
- 10球ごとに、目標範囲に入った球の数を記録する。
- ミスが続く場合は、飛距離を抑えたクラブに替えて再び方向性を確認する。
コースでは、狭いホールやハザードが気になるホールで、最も自信のあるクラブを選びます。ドライバーでなくても、次のショットを安全に打てるなら、90切りのための合理的な選択です。
2. 100ヤード以内を距離別に打ち分ける
90切りでは、グリーン周りの小さなミスを減らすことが大切です。特に30〜100ヤードの距離を、感覚だけでなく振り幅やクラブごとに打ち分ける練習をします。
練習では、たとえば次の距離を設定します。
- 30ヤード
- 50ヤード
- 70ヤード
- 90ヤード
各距離で同じクラブを何球か打ち、キャリーの距離を確認します。キャリーとは、ボールが空中を飛んで最初に地面へ落ちるまでの距離です。落ちた後の転がりはグリーンの硬さや傾斜で変わるため、まずはキャリーを安定させます。
フルショットだけでなく、腰から腰までの振り幅など、自分が再現しやすい動きを基準にすると距離を管理しやすくなります。
3. アプローチは「寄せる」より「次に2パットで入れられる場所」へ運ぶ
アプローチでは、毎回カップの近くに寄せようとするより、次のパットを打ちやすい場所へボールを運ぶことを目標にします。
練習場や自宅の練習スペースでは、次の3種類を打ち分けます。
- グリーン手前からの低いアプローチ
- 標準的なピッチショット
- 障害物を越える必要がある高いアプローチ
低く転がせる状況で無理に高い球を打つと、ミスの幅が大きくなります。グリーンまでの芝の長さ、傾斜、バンカーや池の位置を見て、最も簡単に打てる方法を選びます。
4. 3パットを減らす距離感の練習をする
90切りを目指す段階では、長いパットを一度で入れる技術よりも、最初のパットをカップの近くに止めて3パットを防ぐ距離感が重要です。
練習では、カップを狙うだけでなく、5メートル、10メートル、15メートルなどの距離を設定し、ボールを一定の範囲に止める練習を行います。
- 目標の距離を決める。
- カップを見ずに、振り幅とボールの転がりをイメージする。
- 実際に打ったボールが目標からどれだけ離れたかを確認する。
- 強すぎたか弱すぎたかを記録し、次の1球で調整する。
短いパットでは、距離だけでなく方向性も確認します。1メートル前後のパットを左右に外すことが多い場合は、フェースの向きとアドレスをチェックします。
5. アイアンはピンではなくグリーン中央を狙う
アイアンショットでは、毎回ピンを狙うよりも、グリーン中央やミスしても大きなトラブルにならない方向を狙う練習が有効です。
練習場では、目標を1点だけにせず、グリーンに見立てた左右の幅を設定します。飛距離が合っていても左右に大きく曲がるなら、まずは番手を変えてでも方向性を安定させます。
コースでは、ピンの近くに池や深いバンカーがある場合、反対側へ外す選択も必要です。90切りでは、良いショットを増やすだけでなく、悪いショットの被害を小さくする判断がスコアを左右します。
練習場で行う90切り向けのメニュー
練習場では、同じクラブを何球も打ち続けるだけでなく、コースを想定してクラブを替えながら打ちます。次は一例です。球数や時間は、練習環境に合わせて調整してください。
- 短いアプローチを打ち、距離感を確認する。
- ウェッジで30〜90ヤードを距離別に打つ。
- 7番アイアンなどで、目標方向への打ち出しを確認する。
- ユーティリティやフェアウェイウッドで、ティーショットを想定して打つ。
- ドライバーを数球打ち、飛距離よりも目標範囲に入るかを確認する。
- 最後に、実際のコースのようにクラブを毎回替えて数ホール分を再現する。
最後の実戦形式では、同じミスを何度も打ち直さないことが大切です。1球ごとに状況を変えることで、コースで必要な判断力も練習できます。
自分に必要な練習をスコアカードから判断する方法
ラウンド後は、合計スコアだけでなく、どこで1打以上多く失ったかを確認します。次の項目を記録すると、練習の優先順位を決めやすくなります。
| 記録する項目 | 確認する内容 | 優先する練習 |
|---|---|---|
| OB・池・林へのミス | ティーショットや長いクラブでの大きなミスが何回あったか | クラブ選択、方向性、無理をしないコースマネジメント |
| 3パット | 長いパットの距離感や短いパットの方向性 | ロングパットの距離感、1〜2メートルのパット |
| グリーン周りのミス | トップ、ダフリ、寄せワンの失敗が何回あったか | 30ヤード以内のアプローチ |
| 100ヤード以内のショット | 狙った距離に対して前後へどの程度ずれたか | 距離別のウェッジ練習 |
| ダブルボギー以上 | どのホールで、どのミスから崩れたか | トラブル後の安全な選択、無理をしない判断 |
たとえば、3パットが多いならドライバーの飛距離アップよりパッティングを優先します。反対に、ティーショットのOBが多い場合は、スイング改造を急ぐ前に、ティーの高さや狙う方向、使用クラブを見直します。
ラウンド中に90切りへ近づく考え方
ラウンドでは、各ホールの目標を「パーを取る」ではなく、「大きなミスをせずボギー以内に収める」と設定します。
- ティーショットは次のショットが打ちやすい場所へ置く
- 危険な方向にピンを狙わない
- トラブル時は一度で取り返そうとしない
- 無理なリカバリーショットより、次に打ちやすい場所へ出す
- グリーン周りでは、最も簡単な打ち方を選ぶ
特に、ミスの後に無理なショットを重ねないことが重要です。1打のミスを2打、3打の損失に広げない判断ができると、ダブルボギー以上を減らしやすくなります。
90切りのための練習計画の立て方
練習時間が限られている場合は、毎回すべてを練習する必要はありません。直近のラウンドで最も多く失った場面を1つ選び、次のラウンドまで重点的に取り組みます。
計画例としては、練習時間を次のように分けられます。
- アプローチ・ウェッジ:4割
- パッティング:3割
- ティーショットと長いクラブ:2割
- アイアンの確認:1割
これは全員に当てはまる固定配分ではありません。OBが多い人はティーショットを増やし、3パットが多い人はパッティングを増やすなど、スコアカードの記録に合わせて変更してください。
まとめ
ゴルフで90切りを目指す練習方法は、大きなミスを減らし、100ヤード以内とパッティングの再現性を高めることが基本です。飛距離アップだけに偏らず、ティーショットの安全性、アプローチの距離感、3パット防止を優先しましょう。
まずは次のラウンドで、OB・3パット・ダブルボギー以上の原因を記録してください。その結果から最も打数を失っている項目を1つ選び、次の練習の中心にすると、自分に合った90切り対策を組み立てられます。







