ゴルフの夏ラウンドでは、スタート前から水分と電解質を補給し、直射日光を避けながら、無理を感じる前に休むことが暑さ対策の基本です。気温だけで判断せず、湿度や日差しを含む暑さの指標「暑さ指数(WBGT)」も確認しましょう。
暑さ指数が高い日や、体調が悪い日はラウンドを中止・延期する判断が必要です。暑さ指数は、環境省 熱中症予防情報サイトで地域ごとに確認できます。
ゴルフの夏ラウンドで行いたい暑さ対策
効果的な対策は、次の5つです。
- 前日から睡眠と食事を整える
- スタート前から少しずつ水分を取る
- 通気性のよい服装と帽子を選ぶ
- 日陰や冷房のある場所でこまめに休む
- 異変を感じたらプレーを中断する
「のどが渇いてから飲む」「最後まで頑張る」と考えると、休憩や水分補給が遅れやすくなります。ホールの区切りやカートに戻ったタイミングなど、あらかじめ補給と休憩のルールを決めておくと実行しやすくなります。
ラウンド前に準備するもの
ラウンド前の準備では、飲み物だけでなく、体を冷やすものと日差しを避けるものも用意します。
- 水やお茶などの飲み物
- 汗を多くかく場合に備えた、電解質を含む飲料
- 氷のう、保冷剤、冷たいタオル
- つばのある帽子やサンバイザー
- 通気性・速乾性のあるウェア
- 日焼け止め、サングラス、日傘など
- 汗を拭くタオルと着替え
飲み物や氷のうは、途中で足りなくならない量を準備します。コース内で購入できる場所や、クラブハウスへ戻れるタイミングも事前に確認しておくと安心です。
前日の飲酒と睡眠にも注意する
前日の飲酒が多い場合や睡眠不足の場合は、体調が万全でない可能性があります。二日酔い、発熱、下痢、強い疲労感があるときは、無理にラウンドへ行かないほうが安全です。
高血圧や心臓・腎臓の病気などで水分や塩分の取り方を制限されている人、利尿作用のある薬などを使用している人は、自己判断で補給量を大きく変えず、主治医の指示を優先してください。
水分・電解質は「少しずつ、早めに」補給する
水分は、のどが渇く前から少しずつ飲みます。一度に大量に飲むより、スタート前、各ホールの終了時、昼食時などに分けるほうが補給を忘れにくくなります。
汗をたくさんかく日や長時間のラウンドでは、水分だけでなく電解質も失われます。汗の量が多いときは、ナトリウムなどを含む飲料や補給食品を選ぶ方法があります。
ただし、スポーツドリンクには糖分が含まれるものもあります。糖分や塩分の摂取制限がある場合は、成分表示を確認し、自分の体調や医師の指示に合わせてください。
アルコールは水分補給にならない
ビールなどのアルコール飲料は、水分補給の代わりになりません。アルコールを飲みながらプレーすると、暑さや疲労による体調変化にも気づきにくくなるため、夏のラウンド中は控えるのが安全です。
服装と持ち物で体に熱をためない
ウェアは、汗を吸って乾きやすく、風が通るものを選びます。首元や脇を締め付けすぎない服装にすると、熱がこもりにくくなります。
- 通気性・速乾性のあるシャツを着る
- 帽子で頭部と顔への直射日光を避ける
- 首を冷やせるタオルや冷却用品を使う
- 汗で濡れたウェアは可能なら着替える
- 足に合った、蒸れにくい靴下を選ぶ
冷却用品は、首の両側、わきの下、足の付け根などに当てると、太い血管が通る部分を冷やせます。冷たさで痛みやしびれが出た場合は、直接当て続けないでください。
プレー中は日陰とカートを上手に使う
待ち時間は日なたで立ち続けず、カートや木陰などで体を休めます。日陰がない場所では帽子や日傘を使い、直射日光を受ける時間を短くします。
歩いているときだけでなく、カートに乗っているときも暑さで体力を消耗します。汗の量、顔のほてり、息苦しさ、疲労感をこまめに確認し、いつもと違うと感じたら次のショットを急がず休みます。
昼食休憩で体を回復させる
昼食休憩では、食事だけでなく水分補給と体の冷却を行います。冷房のある場所で汗を拭き、帽子やウェアを調整して、後半を続けられる体調か判断してください。
前半から強い疲労感や頭痛、吐き気がある場合は、後半を中止する選択も必要です。スコアや予約時間より、体調を優先します。
暑さ指数が高い日はラウンドを見直す
気温がそれほど高くなくても、湿度が高い日や風が弱い日は熱が体から逃げにくくなります。そのため、気温だけで「大丈夫」と判断しないことが重要です。
環境省の暑さ指数を確認し、危険な水準が予想される場合は、次のように計画を変更します。
- ラウンドを延期する
- 早朝や夕方など、暑さの厳しい時間帯を避ける
- ハーフラウンドや短時間の練習に変更する
- 徒歩を減らせるか、ゴルフ場の利用条件を確認する
- 同伴者と中止・変更の基準を事前に決める
ただし、早朝や夕方でも暑さが残る日はあります。時間帯だけで安全と決めつけず、当日の暑さ指数、天候、体調を合わせて判断します。
熱中症が疑われるときの対応
めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気、強いだるさ、筋肉のけいれん、大量の発汗などがある場合は、熱中症の可能性があります。まずプレーを中止し、涼しい場所へ移動して衣服をゆるめ、体を冷やします。
- 本人を日陰や冷房のある場所へ移動させる
- 衣服をゆるめ、首、わきの下、足の付け根などを冷やす
- 意識がはっきりしていて、自分で飲める場合は水分や電解質を補給する
- 症状が改善しない、悪化する、意識がおかしい場合は救急車を要請する
意識がもうろうとしている、呼びかけへの反応が悪い、自力で水分を飲めない、けいれんがある場合は、無理に飲ませず、すぐに救急車を呼んでください。救急車を待つ間も、可能な範囲で体を冷やします。
夏のゴルフで避けたい行動
- 水分を持たずにスタートする
- のどが渇くまで飲まない
- 暑さを我慢してプレーを続ける
- 日なたで長時間待つ
- 前日の深酒や睡眠不足のままプレーする
- ラウンド中の飲酒を水分補給と考える
- 同伴者の体調不良を「休めば治る」と放置する
自分では判断しにくいときは、同伴者やゴルフ場のスタッフに早めに伝えます。暑さ対策では、症状が出てから対応するより、早めに休むことが大切です。
ゴルフの夏ラウンドは「補給・冷却・中止判断」が基本
夏のラウンドは、スタート前に飲み物と冷却用品を準備し、プレー中は少しずつ水分と電解質を補給します。帽子や通気性のよいウェアで直射日光を避け、日陰や冷房のある場所でこまめに休みましょう。
暑さ指数が高い日、睡眠不足や体調不良がある日は、ラウンドを延期・短縮することも暑さ対策の一つです。頭痛や吐き気、強いだるさなどが出たら、スコアより体調を優先してプレーを中止してください。







